CAREER FOCUS

2020年 入社 新卒採用

Q.これまでの簡単な経歴と鶴見サンマリンを目指した理由について。

中高と野球部に所属、大学は文学部でフランス文学を専攻し、船とは全く無縁の内容を勉強していました。  就活時は特に希望する業界もなかったので、名前を知っている大手企業を満遍なく受けていましたが、あまり上手くは行きませんでした。今思えば面接でも当たり障りのない話しか出来ていなかったと思います。立ち返ってどんな業界で働きたいか考えた時に人々の生活を支えるインフラに興味を持ちました。必要不可欠な仕事であるからこそ、胸を張って仕事が出来ると考えたからです。インフラといっても範囲は広かったので、自分が神奈川の海沿い街出身ということもあり、海運業界を志すようになりました。  当社の存在はマイナビで初めて知りましたが、座談会の時の先輩社員がフランクで雰囲気も良く感じたので入社しました。 

実際の実務について

Q.現在担当している業務について詳しく教えて下さい。

現在はガス・ケミカルグループという部署でLPG船の配船・運航を担当しています。  LPGとは「Liquefied Petroleum Gas」つまり液化石油ガスの略称です。俗にいうプロパンガスです。主に家庭用の燃料として使用されており、皆さんも家屋の裏にガスボンベが置いてあるのを見たこともがあるかもしれません。 業務内容は簡単にいうと船のスケジュール作りです。担当する船数十隻に無数の荷物を振り分け、いかに燃料や時間のロスが少ない効率的なスケジュールを組むかが腕の見せ所です。 例えば東京から大阪に運ぶ荷物があった場合、大阪で荷物を揚げた後、また1日かけて東京に戻るより、近場の兵庫などから積む方がロスは少なくなります。 しかしながら、天気や船員さんの休みなど考慮すべき要素も沢山あります。 海上が荒れていればスピードが出ず、目的地への到着が遅くなるかもしれません。 毎日朝から晩まで働きっぱなしでいると船員さんの体力が持ちません。そういった情報を的確に把握するため、船長とコミュニケーションを取って最適な配船スケジュールを目指しています。 

実務を通したやりがいと難しさ

Q.担当している業務の難しい所、意義や工夫、気にかけていること、心がけていること、やりがいを感じた印象的な出来事などを教えて下さい。 

入社当初に難しいと感じたことは船の専門用語です。海運関係の学校に通っていたわけではないので、仕事で使う用語は聞いたことのない言葉ばかりでした。慣れるまでは会話の内容をメモにすることも苦労しました。しかし、業界には私と同じく船の専門学校を出ていない方も多いので気にする必要はないかと思います。半年もすればある程度慣れてきます。  心がけていることは、自分たちの仕事はライフラインを支える重要な仕事だということです。私の担当船は奄美大島や種子島、屋久島などの島にプロパンを運びます。  島嶼部は当然ですが陸路が通じていないため、輸送を空路と海路に頼っています。その輸送が滞ると生活が立ち行かなくなってしまうかもしれません。安定して輸送を行うことに意義があると感じています。 

時代の転換期、次の時代を意識していく

Q.今後やりたいことや目指している目標や未来、求める変化などについて教えて下さい。

エネルギー業界では、化石原料の使用削減や、水素やアンモニアの新エネルギー輸送など大きな転換点を迎えています。荷物を持っている荷主に選ばれなければ船会社の未来はありません。船も消耗品であるため、古くなってきたら新しい船へ作りかえることになりますが、一度建造すると10年以上使用する高い買い物であるため「次の時代に求められる船」を作り、運航していかなければなりません。私は入社5年目と若手社員の分類に入りますが、常に新しい価値観や情報のアップデートを行っていく必要があると思います。