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CAREER FOCUS

2016年 キャリア採用
外航グループ

社員 Iさん

2016年 入社 キャリア採用

Q.なぜ鶴見サンマリンに転職したのですか。

以前の会社は内航オペ兼外航船主業でした。ただ、船舶数が多く荷物も多い環境で揉まれたかった事、そして外航オペレーションとチャータリングの希望もあった事から、鶴見サンマリンに転職を決断しました。

実際の実務について

Q.現在担当している業務について詳しく教えて下さい。

弊社が扱っている積荷は石油化学製品、石油製品および天産品になります。 その荷主様との年間COA(数量契約)契約交渉/連続航海用船契約交渉と貨物のオーダーを受注する業務及び配船/運航業務です。 ただ既存の荷主様の貨物だけでは弊社全船のスペースを埋める事ができないため、国内外の仲介業者様や同業他社様を介しスポットカーゴ※1の集荷を行っております。 逆に、受注した貨物のタイミングが重なれば、弊社の船舶のスペースにも限りがあるため、その際は同業他社様にスペースを融通してもらうようお願いします。 また、対船主様との定期用船契約※2や契約更改の交渉を都度行っていること、以外はトラブル対応や部員のマネージメントになります。
1スポットカーゴ: 長期の契約ではなく、単発での契約となる荷物のこと。
2定期用船契約:一定の期間を定めて船腹を借りること。

実務を通したやりがいと難しさ

Q.担当している業務の難しい所、意義や工夫、気にかけていること、心がけていること、やりがいを感じた印象的な出来事などを教えて下さい。 

昨今の物価上昇により船費全般が高騰し用船料が上昇傾向であることから、荷主様に対しても運賃アップの交渉を行わなくてはならない事です。 海上運賃は荷主様の貨物売買の採算に大きく関わるところであるため、荷主様は弊社の希望運賃を簡単に承諾しません。 現在は約20隻運航しており、既存荷主様の貨物だけでは全船のスペースを埋める事ができなく、滞船や空船回航を減らすためにもスポットカーゴの集荷が必須であり、 そのためにはスポットカーゴ自体が次に控えている既存貨物のタイミングに適合するかを確認すること、積揚地桟橋に適合することを事前に確認しなくてはなりません。 また、スポットカーゴの運賃交渉もタフであるため、弊社が希望とする運賃で成約できることは数少ないですが、滞船や空船回航を減らすことで運賃採算が向上し、効率的な輸送はCO2排出量の削減にもつながります。 そして、扱い船の事故やトラブルを未然に防ぐために船主様・管理会社様、安全監督者と弊社が一体となり各船に合わせた細かい注意喚起を日々行っております。

未来を見据えた取り組みへ

Q.今後やりたいことや目指している目標や未来、求める変化などについて教えて下さい。

昨今EVやハイブリット車の増加、そして脱炭素社会の影響を受け石油製品及び石化製品の需要と海上輸送量は確実に減少しております。 そのため、既存の荷物以外にMCHやFAME、SAF等のバイオ燃料とその基材となる廃食油等の輸送を多く取り入れ、脱炭素社会に対応できるよう考えなくてはなりません。 また、弊社は極東エリアのSR船(SMALL RANGE)に於いてはトップクラスのフリート数であるため、日本・韓国・中国・シンガポールの荷主様や仲介業者様からの問い合わせは多く、 現在休眠しているシンガポール子会社のCRANE OCEAN SHIPPINGを再度営業の拠点とし最大限活用することで、トレーディングエリアを拡大し多種多様な貨物を取り入れ新規案件と新規荷主様を増やしていくことが当面の目標です。

MESSAGE
エントリーする方へのメッセージ

自分は学生時代にやりたい仕事が見つからなかったため、就職活動を行わず就職先も無いまま卒業をしました。しかし、今エントリーされている学生さんは就きたい会社や職種、目標があり素晴らしい事だと思います。 もし、中途半端な気持ちで就職をするようであるなら、自分のやりたい事や目標が見つかるまでは就職をしないほうが良いと思います。今は売り手市場ですから焦らずにじっくりと考え、将来を見据えた就職活動をしてみてください。